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生徒会長はバッと頭を下げた。凄い勢いで。
いきなりの事で混乱中の俺。
「あの…生徒会長?」
「絆創膏、ありがとうございました!!」
絆創膏…?
生徒会長の頬っぺたを見ると、くまさんの絆創膏が。
「全然良いよそんなこと」
「い、いえいえ!本当にありがとうございました!」
そこまで感謝されることはやってないのに…
ってか感謝を言うのは俺の方なんだが。
金髪軍隊をやっつけてくれた人だし…
「いやいや、こちらこそ助けてくれてありがとうございます!」
「怪我はありませんでしたか?」
無傷…です。
俺、一発も喰らってないし。
「まぁ、俺は頑丈な造りだし全然大丈夫っすよ!」
「良かった~」
どんだけ心配してくれてるんだよ。
俺らはその後、会長と話をして生徒会室を後にした。
「じゃ、仕事頑張ってくださいね」
「会長またね~」
会長に手を振り、俺たちは外に出た。
佳奈は背伸びをし、ニコニコしてる。
会長に何か言われたらしい。
「山本…大輔」
大輔達が出ていった後の生徒会室で一人、笹野 渚が呟いた。
その手には、一枚の用紙が握られていた…
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