④534字

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私は社会において個人が最大に尊重されるとともに家族という社会の最小単位の共同体が軽視されるようになったと考える。 先ほど挙げた例にみられるように今や家族の絆の希薄化が顕著だ。 また、地域社会の絆も希薄化していると思う。 もう東京などの大都市では隣にどんな人が住んでいるのかも分からなくなってきている。高齢者の孤独死も多い。地域の人々との交流が少なくなってきているのは明白だろう。 人間は一人では生きられない。家族や地域社会といった共同体に支えられて生きている。にも関わらず個人主義が蔓延し、共同体の絆は希薄化し、崩壊に向かっている。このままではいけない。 確かに日本国憲法第13条や第24条の「個人の尊厳・尊重」は大切であるし公共の福祉に反しない程度の自由は必要だ。共同体に個人の自由が束縛されすぎるのはいけない。しかし共同体を蔑ろにするのも絶対にいけない。 戦後の日本では個人の自由がいきすぎてしまっている。 私たちは、明治に渙発された五箇条の御誓文や教育勅語に示されている祖先から受け継がれてきた道義道徳、日本の優れた国柄、昔も今も変わることのないこの伝統的な人の道・普遍的な真理を今一度見つめ直し、真に人権が守られて日本の伝統も守られる素晴らしい国をつくっていかなければならない。
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