1.倦怠

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  ゚・*:.。..。.:*・゚・*:.。..。.:*・゚  浴室のシャワーのカランをひねると、温かいお湯が身体に降り注ぐ。  ゆったりと湯気が立ち上るのを、あたしはぼんやり見つめた。  そうしたら、自分の身体からヒデオの煙草の匂いがして、急に恥ずかしくなった。  ヒデオはヘビースモーカーだ。  今日も、あたしに触れる数分前まで煙草をくわえていた。  キスをすれば必ず煙草の味のする、ヒデオの口唇。  さらりと流しただけの今日のエッチでも、あの口唇があたしの身体のあちこちを這い回ったんだってことは、この匂いで判る。  やだな、浅ましい。  こんなに、消しようもないくらいにヒデオのアトがついてしまっているのに、まだモヤモヤするなんて。 .
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