第1詩 地底の都市

8/12
前へ
/35ページ
次へ
紫 「分かったわ…」 紫がゆっくりと目を開けた。 啓士 「どうだったんだ?」 紫 「…結構大きい力よ」 さとり 「大きい力?」 さとりの言葉に小さく頷く紫。 紫 「まず、啓士君の能力は『離を創造する程度の能力』。道大君が『坎を創造する程度の能力』ね」 啓士 「離?」 道大 「坎?」 聞き慣れぬ言葉に呆然とする。 しかしさとりは驚いた様子だった。 さとり 「離と坎って……八卦の?」 紫 「そうよ」 啓士 「どういう事です?」 まず話を理解したいので、間を取ることにした。 紫 「簡単に言ったら啓士君は炎を、道大君は水を創造する事が出来るのよ」 水と炎…… じっと自分の手を見つめる啓士。 道大 「うぉ~♪」 道大の声がしたのでその方を見ると道大が水の球を浮かばせていた。
/35ページ

最初のコメントを投稿しよう!

15人が本棚に入れています
本棚に追加