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一号館と二号館を繋ぐ通路から梯子を登った屋上擬きの場所。 お昼休み ー 春樹はそこで眠っていると、ガンガンとすごい音をたてて誰かが梯子を登ってきた。 顔を出したのは紺色のジャージを着た一年の女子。 「いま人が落ちてこなかった?」 はい? 「羽の…やっぱりいいです。」 周囲を見渡し何もないことを確認すると肩をがっくり落とし今度は静かに梯子を降りていった。 羽?人が落ちた? まさか… - いや~参った参った …!! 振り向くとむっくりと何かが起き上がった。 それは春樹と同じくらいの青年(♂)で色とりどりの羽で作られた翼を身に付けている。 先程の一年生が捜していたのはこの者だろうか。 - …。お主、わたしが見えるのか?
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