森の洞窟、音無

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こんな真っ暗な状況に頑丈な檻が1つ、それも猛獣を収容しておく檻よりもずっと強固な物だ。 それに、恐ろしく重たい扉に守られていた。 誰だってそんな檻を開けたいとは思わない。 そんな中、勇二だけは違った。 その檻を開けたいと言うのだから…。 しばらく沈黙が続いた後、江美が口を開いた。 江美「何か臭くない?」 冷静になればなるほど悪臭が鼻を突く。 南「ホントだ…。血生臭い。」 江美「早く出ようよ~。」 章「そうだな…。」 勇二「そろそろ出ようか。」 皆、気分を悪くして洞窟から出た。 確かに、悪臭がしていた。 長時間いると吐き気がしそうだった。 さすがの勇二も、まいってしまったのか江美の洞窟を出るという意見には素直だった。 出た後はすぐに洞窟から離れた。 嫌な気分になるからだ。それは、言葉では表現できない感情だ。 来た道をたどり、チャリに着いたのが6時頃。 思ったよりも時間がかかったみたいだった。 皆、疲れきった様子で公園に戻った。 公園に着いた瞬間、章は言った。 章「えー。ソレでは、伝説探索を終了しまーす。解散!!」 と言い、個々に挨拶を交わし家に帰った。 皆、悲しみや恐怖、苦しいと表現出来るような表情で帰宅した。 そう、勇二以外は…。 ??「ヒ…サシブ…リニ…タベモノ…ノ…ニオイ…ガシタ。」
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