あの日からずっと…

買い物

「でも誰に開けてもらうの？」

「誰にって言われても… 俺だけど？」

「自分で開けるの！？ 危ないよ…」
咲妃はまた心配そうな顔をした。

「大丈夫だって！今までもそうだったんだからさ」
それに誰かに開けてもらうなんて、
想像しただけで震えるわ！

「わかった。でも気を付けてよ？」

「はいはい。」
軽く流したら後ろで、ちゃんと聞いてるのー？
と騒いでいた。俺は二発入りを入れて、ショーケースの中を覗いた

中には沢山のデザインの指輪がある。
「たくさんあるね!!」

「確かにこんだけあると、流石に悩むな…」
どれにするか悩んでいると店員さんが、
「何かお探しですか？」

「ペアリングが欲しいんですけどオススメとかありますか？」

「どのようなデザインがご希望ですか？」

「私はシンプルがいいかな？」

「ん。ぢゃ、シンプルでお願いします」

「はい。では少々お待ち下さい。」
店員さんはケースを開けて、二個か持ってきてくれた。

「お待たせ致しました。当店でオススメしてるデザインです。いかがですか？」
持ってきてくれたのは、飾りのないものと、真ん中に十字架があり
左右にピンクのストーンが付いていた。

「うん。俺は好きだな。 咲妃は？」

「私も好きだよ♪ このストーン可愛い*」

「えっとこれでお願いします」
選んだのは、十字架とストーンがあるリングにした。