待ち合わせ

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待ち合わせ場所は高校から 歩いて20分もすれば着くらしい… 美桜が歩いて20分なら 俺なら10分で着くはずだな 心の中で独り言をつぶやいた。 『……ぇ。ねぇ!!』 美桜が大声で叫んだ 『…!?な、なんだ?』 『人の話聞いてんの?』 『ごめん。聞いてなかった』 『んもぉーしっかりしてよね』 『あ…あぁ』 何でしっかりしなきゃいけないんだ? そーいや咲妃と会うのは久々だな。 咲妃って女の子は俺と美桜の幼なじみ。 まぁ俺の方が付き合い長いけど。 咲妃とは高校が違うから卒業式以来会ってない。 だからなのか俺は楽しみで仕方なかった 『美桜は咲妃と会ってるのか?』 美桜にそんなことを聞いてみた 『うん。会ってるよ? でもどーして? まさか咲妃の好きなの?!』 美桜が満面の笑みで聞いてくる 『ばっ!そんなんぢゃねーよ!何言ってんだお前は!』 『照れなくてもいいのに~ 顔、真っ赤だよ?可愛い~』 な…そんな馬鹿な 俺は顔に触れてみる… 確かに暑い…いゃ暑すぎる! それを見て大笑いしている美桜… 何かすんごいムカつく… 『そんな笑う事ねーだろ?! 『だ…だって…夏魅の顔真っ赤…』 美桜はこのまま悶絶しちまうんぢゃないかという笑い方だ。 てかそのまま悶絶しちまえ(笑) 『おい…いい加減にしないと 帰るぞ?』 俺は少しイラついていた だから少しキツく言った。 『…ごめん』 美桜が謝ってきた ちゃんと反省してる様だ 『まぁいいよ。気にすんなよ』 『…うん』 美桜は結構気にしているみたいだった 2人の雰囲気が悪すぎる… これはマズいな… 少し言い過ぎたか? 何とか話を変えなきゃ 『そーいや咲妃と待ち合わせてる場所どこなんだ?』 無理矢理にでも変えてやる! 『もぉすぐ着くよ? …あっヤバっ!』 『ん?どーした?』 『時間過ぎちゃってる…』 …はい?それマズくね? 『なら急がなきゃぢゃん!!』 慌てた俺と美桜は待ち合わせ場所に走った。 『こりゃ説教決定だな…』 そんな事を思いながら走った。
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