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[ドカーン!]
けたたましい衝撃音を耳にして淳平はハッとめを見開いた。
反射的に身を起こすといつもとは違う高さに天井があった。
淳平「痛って!」
したたか頭を打ちつける。
身をよじって手をつこうとしたのだが、その先にはなにもなかった。
淳平はバランスを崩し、灰色の床に向かって転がり落ちていった。
淳平「痛っーてえなぁ!くそっ!」
顔をしかめて頭上のそれを睨みつける。
どこから落ちたのか、そのときになってようやくわかった。
ベッドだ。三段ベッド。その最上段から転落したらしい。
肩、ひざ、腰・・・・・・体のあちこちがジンジンと痛んだ。
天井にぶつけた頭もだ。
視界が揺らいでいるのはそのせいか?
などと一瞬だけ思ったが、どうやらそういうわけではなさそうだった。
震動は床からじかに伝わってくる。
部屋全体がゆれているのだとわかった。
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