始まりの間

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淳平「[5]・・・・・・同じだ、扉の数字と・・・・・・」 たがそれがなにを意味するのかなんてわからない 淳平は疑問に思いながらも、とりあえずその腕輪を外してみることにした。 腕時計を外すときの要領で、手の平を返す。・・・ しかし裏側には、留め金やバックルのようなものはなにも付いていなかった。 あきらめて表に返すと、文字盤の左右にひとつずつ、リューズらしき突起物が顔をのぞかせているのを見つけて [カチッ・・・カチッ] 適当に押してみたが反応はない。 腕時計のリューズとは違って、まわしたり引き出したりすることもできなかった ではどうすればいいのか・・・・・・? 淳平はぐいぐいと力任せにそれを引き抜こうとした。 けれど・・・・・・ 淳平「うぅぅぅぅーーっ!くそっ!ダメだ!全然ぬけない!」 文字盤からのびた鋼鉄のリングは、肌に食い込むほどにきつくきつく淳平の手首を絞めつけていた。 淳平「ったく、何なんだよ、この腕輪は!!」 いらだちまぎれに怒鳴り声をあげる。 とにかくわからないことだらけで、頭が破裂しそうだった。 淳平「ここは一体どこなんだ!なんで俺はこんなところにいる!なぜだ!なぜ!なぜ!」 ふと・・・・・・ドアを向かい側の壁に窓を見つけた。
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