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船にでも付いていそうな丸い窓だった。
淳平「船・・・・・・?ここは船の中なのか・・・・・・?」
ゆっくりと窓に向かって近づいていく。
外は奥行きの失せた漆黒の闇さらに目を凝らして闇の彼方をうかがう。
と、次の瞬間・・・・・・。
[バリッ!バリッ!」
淳平「お・・・・・・おい・・・・・・マジかよ・・・・・・!」
[バリッ!バリリッ!!]
淳平「何なんだよ、これは・・・・・・!」
[バリッ!ドコン!]
窓ガラスが弾けるように砕け散った。
と同時に、大量の水が怒涛のごとく流れ込んできた。
淳平「何なんだよ、これは!!くそっ!!!」
淳平は叫び声をあげて、身をひるがえした。
鉄の扉にむかって猛然ととびかかっていく。
[ガンッ!ガンッ!]
[ゴンッ!ゴンッ!]
[ガコンッ!ガコンッ!]
淳平「おい!!誰か!!誰かいないのか!!いたら返事をしてくれ!!」
[ゴンッ!ゴンッ!]
やはり答える者はない
そうしているあいだにも、水位はみるみるうちに上昇し・・・・・・
今やくるぶしを呑み込み、ひざのあたりにまで達しよとしていた。
まずい・・・・・・。
まずいぞ・・・・・・。
とにかく、どうにかしてこの部屋をでなければ・・・!!
淳平はひたいに噴き出した汗を拭い、部屋をぐるりと見回した。
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