4人が本棚に入れています
本棚に追加
/16ページ
『りーのっ、おはよ~!』
「あ、ゆり。おはよ~」
ゆりはこの会社で一緒に受け付け嬢をしている、唯一の同期の女の子。
だから自然と仲良くなって、休日もふたりでご飯に行ったり買い物に行ったり、時にはちょっとした旅行に行ったりする。
『いーなぁ、梨乃は
なんでこんなに細いのに……』
そう言って更衣室で着替えている私の胸を後ろから揉む、ゆり。
「も~ゆりぃ
また言ってるの~?」
何となく入った短大を卒業して、入社してから3年、毎朝続くこの行事。
最初はびっくりして逃げ回ったけど、もう慣れてしまった。
それに、中高大女子校のゆりはとてもオープンな子で、女の子同士ならこれはあいさつよ、と言い張るから諦めた。
最初のコメントを投稿しよう!