Side梨乃 1

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『りーのっ、おはよ~!』 「あ、ゆり。おはよ~」 ゆりはこの会社で一緒に受け付け嬢をしている、唯一の同期の女の子。 だから自然と仲良くなって、休日もふたりでご飯に行ったり買い物に行ったり、時にはちょっとした旅行に行ったりする。 『いーなぁ、梨乃は なんでこんなに細いのに……』 そう言って更衣室で着替えている私の胸を後ろから揉む、ゆり。 「も~ゆりぃ また言ってるの~?」 何となく入った短大を卒業して、入社してから3年、毎朝続くこの行事。 最初はびっくりして逃げ回ったけど、もう慣れてしまった。 それに、中高大女子校のゆりはとてもオープンな子で、女の子同士ならこれはあいさつよ、と言い張るから諦めた。
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