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◇
なんだかんだあって、俺は未子と今は使われて居ない、多目的室に入った。
「誰も居ないじゃねぇか」
「大丈夫よ。今から皆来るわ」
そう未子が言った途端、扉が開き、何者かが教室に入ってきた。
「……あら、未子。その人は誰かしら?」
髪の長い、未子とは違い大人の様な落ち着きのある少女が立っていた。
「あ、留々さん! 彼は正義軍入会希望の寅丸です」
「いや、全然入る気なんてありません」
「嬉しいわ、仲間が増えるなんて。私、正義軍リーダーの遊井名田 留々よ。よろしく」
あれ、なにこの流れ。俺、正義軍に入会しちゃってない?
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