始まりは背後から

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 俺は気にせず、足を進めた。 「ちょ、え!? あんた正気!? 死ぬわよ!?」  あー、寒い寒い。 「ちょ、待ってよ!! あんた歩くスピード速いって!!」  あ、やべ宿題やったかな。 「ごめんなさい、お願いします。止まって下さい」 「何か?」  俺は足を止めて少女を見下ろした。なんだこいつ涙目だよ。 「……あなたは能力者じゃないから分からないと思うけど、能力に攻撃されていたわ、ってあぁー!! ちょ、待ってー!!」
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