第07章

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「紅は何か着ないの?」 「何かって?」 私は愛子の問いに首を傾げる。 「特攻服…みたいな」 特攻服…。 楓皇にいた時は真っ赤な特攻服を着ていた。 だけど楓皇を辞めた今、その特攻服は楓皇の倉庫に置いてきた。 「私、特攻服なんか持ってない…」 「そっか。こればっかりは私達じゃ貸し借り出来ないからなぁ」 由季が申し訳なさそうな顔をする 「だ、大丈夫だよ。元々私は楓皇の人間だし…わッ」 何かによって視界が遮られる。 「お前はそれ着ろ」 「え…」 悠が貸してくれたのは真っ赤な特攻服。 「お前専用」 特攻服には"凰聖連合 赤井悠 鬼塚紅"と刺繍されている。
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