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「なぁ、お前いつまでその服着てんだよ。」
朝食を食べ終わる頃、康平が尋ねた。
「この服ですか?
…変でしょうか?」
不思議そうに首を傾げるシュガー。
「いや、変って言うか…
不自然だから。
それに俺と一緒にいるならずっとそれは困る。」
康平は朝食を食べている間ずっと考えていた。
これからシュガーと行動をともにすることになるのであればメイド服風の戦闘服は非常に目立って仕方ない。
どうすればいいのか。
……。
普通の服を着てもらえばいいじゃん!
という見解に至った。
そしてあわよくば彼女に……。
いやいや!!
それはダメだろ。
実際問題シュガーには謎が多すぎる。
だいたい異世界なんてにわかには信じがたい。
まぁ、昨日の怪物を見せられたら何とも言えないが。
そしてあの猫耳や尻尾は何だったんだ。
シュガーは戦う時はこうなるって言ってたけど。
………。
「御主人様!
どうされたんですか?
またぼーっとして。」
「えっ!いや!何でもない。」
(危ない…また妄想の世界に入ってしまった…。)
心の中ではかなり動揺していたがどうにか涼しい顔で切り抜けようとする康平だった。
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