一章 携帯

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『人~生、楽ありゃ苦もあるさ~。』 4時間目の現社の時間に、そいつは突然鳴り響いた。 黒板に教師とは思えない程の悪筆で『少子高齢社会』についてチョークを走らせていた小野先生(通称小野Tacher、略して小野T)は、書く手を止めると、僕たち生徒の方に向き直り、こう言った。 『はい、今書いたとこ次の中間テストに出すよ(^3^)/。』 ………まさかの着うたノータッチΣ(゜д゜;)。 小野T…前から優しい先生だとは、思っていたけど。なんていい奴。教師の鏡、人類代表、新世界のか… その時、一人の生徒が手を挙げた。
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