2nd Mission

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尊敬の眼差しで見てくる ランの口調は少々、 興奮しているようだ。 それを、あしらうような 口調で話すシン。 ランを横目で見ると、 薔薇のタトゥーが 怪しく光っていた。 「…大丈夫よ、シン。 私にも知られたくない 秘密はあるし、誰にも 言ったりしないから。」 「…それじゃぁ、 不公平じゃないか? 僕は、君のことを知らない。 その秘密とやらをね。 それなのに君は、 僕の秘密を知ってほくそ笑む。 僕にも君の秘密を、知る 権利があるんじゃないか?」 「…あのねぇ、 私は別にそれを知って 貴方達より優位に立とう、 なんて思ってもいないし、 貴方達に興味がわいたから 調べてみただけよ。 貴方は? 私より優位に立つことしか 考えてないんじゃない? そんな人に私の秘密を 教えようとは思わないわ。 私と同じように 調べてみたら? 貴方くらいの頭脳なら すぐに調べられるでしょ?」
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