2nd Mission

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ランはショックだった。 二人で協力して ミッションをクリアしたのに シンはそれに対して、 何も思ってないようだ。 つい口調が厳しくなる。 ランの悪い癖だ。 怒ると、淡々とした 口調になり喧嘩腰になる。 「じゃぁ、私も帰るわ。 今日はお疲れさま。」 元いた場所に戻り、 ランは自分の車に乗り直して 勢いよく遠ざかっていった。 あの言葉のあと、二人が 話したのはこれだけだった。 シンは頭をくしゃくしゃに して大きくため息を吐いた。 そんな考えで言ったつもり… いや、確かに優位に立とうと していたのかもしれない。 秘密を知られたことで 怖くなってしまったのだ。 誰にも言わないと言う その言葉が信じられなかった。 だから、言われないよう 相手の秘密を知ろうとした。 果たして、自分を 守ろうと他人の秘密を 知りたがるのは、 悪いことなのだろうか?
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