1st Mission

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朝日が登る。 その朝日を見つめる 一人の男がいた。 短髪で赤毛、筋肉隆々で 背の高いその男は、 目を細めて朝日を ジッと睨み付けていた。 彼は、ここである人達と 待ち合わせをしていた。 チャラチャラとした 見た目とは裏腹に時間通り この場所に姿を現していた。 「時間、早かったか?」 誰が来るかもわからない。 ただ、ある人に呼ばれ この場所に来ている。 時計の針を目で追い、 一歩も動かずにその場で待つ。 その男を影から 見つめる一人の男がいた。 サラサラとした髪、そして ブランドで固められた全身。 目が悪いのだろうか、 眼鏡をかけていた。 「あいつだとしたら 相当のバカだな…。」 朝日に照らされた男を 見つめながら、そう呟いた。 その瞬間、後ろから 何者かの気配を感じる。 「貴方も相当のおバカさんよ。 あの人のこと、言えないわ。」
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