3rd,4th Mission

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「俺さ…昨日、ちょっと シンにきつく当たったよな。 昔からダメなんだ。 必要とされていないと そう思うのが…。」 「私も昨日、少し シンにきつく当たったわよ。 あの人、ずっと一人で やってきてたから、きっと 接し方がわからないのね。」 「あぁ。 あいつが一番、傷が 深いのかもしれないな。」 朝日が昇りきり、 ジリジリと太陽が照らす。 レンの横顔を見ると、 少し悲しみを帯びていた。 気づかないフリをして ランは自分の腕を触る。 今でも、触れば傷が疼く。 あの頃の記憶が蘇ってくる。 震えを隠すように、 自分の体を包み込むと レンが180度、回転した。 そしていきなり声を出す。 「おい、…シン! 隠れてんだろ! 早く出てこいよ!」 「え?」 「あいつ、さっきから 昨日みたいに隠れてる。」 レンの言葉にランは辺りを キョロキョロ見回した。 微かに音がしたと思うと、 シンがゆっくりと現れる。
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