3rd,4th Mission

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「…僕の母親は、 ある奴等に殺された…。 まだ小さかった僕は、 母を守るため、必死に 母をかばった。 でも僕は、母を 守りきれなかった…。 背中についた傷は、 母親を守れなかった僕の 情けなさを露呈するものだ。 触れられると傷が疼く。 触られると思うと傷が疼く。 自分の情けなさを、 嘲笑うかのような… そんな感覚が襲ってくる。」 暗い倉庫の中に入り、 シンは自分を抱え込みながら 俯き、話を進めていた。 その時のシンはまるで、 子供のように小さく悲しげで 泣き叫んでいるように見えた。 「そいつらは、非力な母を 暴行し…無惨に殺した。 力を誇示するかのように、 笑いながら殺した…。 だから、僕は力で 解決しようとする奴が 薄ら笑いをするような奴が 嫌いなんだ…!」 「…なるほどな。 ってことは、お前にとって 俺は最も嫌いなタイプか。」 「あぁ…僕は、お前のような 殴れば何とかなると言う考えを してる奴が一番嫌いだ。」
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