3rd,4th Mission

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「…でも、私はその後 じぃに救われたの。 じぃが私に手を 差しのべてくれた。」 「じじぃが?」 「そう、女の子だから 傷が残らないよう… 残っても目立たないよう 医者に頼んで傷を、 誤魔化してくれたの。 私は、それでも嫌で この薔薇のタトゥーを 入れたんだけどね。」 ランは涙を拭って、 笑いながらタトゥーを そっと撫でた。 じぃやの顔が浮かぶ。 シンは言葉を失って、 何も言えないでいた。 レンもシンと同じだ。 こんなとき、何を言ったら 慰めになるのだろうか。 「私は、今でも男が嫌いよ。 信じてもいないしね。 でも、貴方達は別。 同じ境遇で、同じ傷を 背負って生きてる。 じぃやもそれを 知っているから私達、三人を 組ませたんじゃないかしら?」 「そうかもしれないな。 多分、俺達が追っている 犯人も同じじゃないか?」 「シルクハットで 力を誇示する男達…。 そうなのかもな。」
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