3rd,4th Mission

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三人は、顔を見合わせた。 それを口に出したら、 そう思えてくるから不思議だ。 三人で仕事をしている間に 犯人がわかればいいが…。 「それで、ミッションは クリアできたのか?」 「えぇ。簡単だったわ。」 「…ラン、お前 英語とか喋れんのか?」 レンが少し戸惑いながら ランの名前を呼ぶ。 シンとランは顔を見合わせ レンを見て笑った。 恥ずかしそうに顔を覆う レンは顔を真っ赤にしている。 今まで、名前を呼ぼうと しなかったレンが初めて、 名前を呼んだのだ。 絆が少しずつ、 育まれていっているのが 三人の笑顔で見てとれる。 「次のミッションは 何だろうな?」 「そういや、いつも ミッション終わる頃に 次がきてんのに、 今回はそれがないな。」 それを話したとき、 後ろから微かに音がした。 その音に三人の空気は 張り詰め、警戒して 咄嗟に身を潜める。 異様な静けさの中、 三人の息遣いと誰かの 足音だけが響いている。
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