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わざわざ、姿を見せぬよう
ミッションを課せるのは
少し、何かが引っ掛かる。
「ねぇ…レンが
考えてる犯人って…。」
「………。」
「違うわよね?
だって…あの人は…じぃは、
私を助けてくれたのよ?
それに、レンやシンだって
じぃの助けがあったから
こうしてここにいるのよね?」
「ラン…
憶測は口に出すな。」
シンの言葉に口を塞ぐ。
否定しないと言うことは、
憶測が同じなのだろう。
でも、それは憶測の中で
最悪なパターンでもある。
まさか、そんな。
思うことは皆同じだ。
三人は暫くその場を動かず
無言が支配する空間で
物思いに更けていた。
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