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私の名前は、織田 香織、職業はピアノ講師……
私には優しい彼がいる。
その人の名前は浅田 裕二……
今をときめくイケメン大物俳優……
彼はマスコミ嫌いで有名だけど、私の前だとテレビでは決して見せない素顔を私は知ってる。
彼女の特権とでも言うのかな……
今日は久々の休日、私は彼のマンションに来て、身の回りの世話をしてやっと一段落終わり、私はソファーに座り寛いでいる。
裕二はドラマの撮影で今夜も帰りは遅い。
「裕ちゃん……
今夜も遅いんだよね」
私は夕食の支度をしながら裕二の帰りを待つ事にした。
「裕ちゃん……
私に大事な話があるから今夜は泊まって欲しいって言ってたな」
私達が付き合うようになってそろそろ一年になる。
裕二のマスコミ嫌いを考慮して極秘にお互いの家を行き来して過ごしてきた。
勿論、裕二のマネージャーや事務所の社長が全面的に協力してくれて私の存在はまだ明らかにされていない。
そう、私は事務所の人に送り迎えをしてもらい裕二のマンションに来ている。
夕食を作り上げ彼の帰りをひたすら待っていた。
予定より早く裕二は帰宅した。
「ただいま」
「裕ちゃんおかえりなさい」
「香織いつも寂しい思いをさせて悪いな」
「いいの……
だって裕ちゃんはみんなの裕ちゃんでしょ?」
「仕事の時はね……
でも今の俺は香織だけのものだよ」
そう言うと裕二は私を優しく抱く締めて甘いKissをしてきた。
「裕ちゃん」
「香織、愛してるよ」
「嬉しい」
「香織、今度から一緒に暮らさないか?」
「ダメだよ、私がここにいたら何時かバレちゃうよ……」
「香織、そんな事心配しなくても大丈夫だよ」
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