秘密の恋人

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「俺は香織が大切だから君を簡単に傷つけたりしないよ…… 本当は香織を抱いて、愛し合いたいけどね」 「裕ちゃん……」 「香織が望むなら考えても良いけど?」 「裕ちゃん、冗談きつすぎ」 「本気だよ今日の香織とても綺麗だからちょっと我慢出来ないかな」 「裕ちゃん明日、朝早いんでしょ?」 「まぁね」 「裕ちゃん、おやすみなさい」 私は裕二の頬に優しいKissをして寄り添うようにして瞼を閉じた。 そんな私を包み込むように抱きしめて耳元に息を吹きかけた。 「香織、おやすみ」 裕二は私に甘いKissをすると私に腕枕をしてくれた。 裕二の腕に抱かれて眠りに就いた。 よほど疲れていたらしく私はぐっすりと寝込んでしまった。 目覚めると裕二は既にロケに出かけてしまいいなかった。 私は眠い目を擦りベッドから起き上がった。 テーブルの上には朝食と手紙が置いてあった。 『香織へ 気持ちよさそうに眠っていたから起こすのが可哀想だから俺は出かける。 昨日の夕食のお礼に朝食を作ったよ香織には適わないけど俺の自信作だから食べてくれ…… 一緒に暮らす事真剣に考えて欲しい決して生半可な気持ちじゃないのを解って欲しい 裕二』 「裕ちゃん……」 私は椅子に座り裕二が作った朝食を食べた。 彼の心がこもった朝食はとても美味しかった。 私は食器を片付け、掃除、洗濯を済ませ部屋を出る準備をした。 しばらくすると事務所のスタッフが私を迎えに来た。 「香織さんお迎えに来ました」 「いつもありがとうございます」 私は荷物を片手に戸締まりをして裕二の部屋を出た。
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