洸のイプサム凶暴化‼

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翌日、朝5:00からオリジナルエアロの製作に取り掛った。 片側50mmずつワイドにし、全長を70mm延ばした。 そしてイプサムの全塗装が始まった。 ボディーカラーはグランプリホワイト。 NSXと同じホワイトだ。 そして塗装し終わり、約束の月曜になった。 「はい。ホントは100万位するプランだけど親友だから半額の50万で仕上げてあげたぜ~」 有太はショップが赤字になりそうな位値引きをしてしまうアホだ。 「ありがとう有太! こいつならよしおに勝てそうな気がするよ。」 洸はすぐに調子に乗る。 「185psでインプに勝つにはそうとうの腕が必要だがな(笑)」 有太は笑いながら答えた。 洸はその晩、早速よしおと山に出かけた。 「葉山国際カンツリークラブの前の峠っぽい道…」ウチラの間ではゴルフ峠と呼ばれている。 そこには夜中になると走り屋が現れ、コーナーをドリフトで抜けていく光景が見れるらしい。 洸達は走り屋のいない19:00頃に走りに行った。 そこは凄い勾配のコーナーが多くあり、走り屋達を燃えさせている。 何本か走っていると下から赤いFD3Sが登ってきた。 FDは洸達の前で止まり、話し掛けてきた。 「おう、スマイル君♪元気?」スマイル君とは洸のあだ名だ。 洸はいつも笑顔だからその名が着いた。洸はビックリした。 FDのドライバーは中学時代の同級生でサッカー少年だった徹(てつ)だった。 どうも徹はサッカーを挫折し、車の世界に飛込んできたらしい。 徹は富士や筑波の走行会でよく優勝をするような腕の持ち主だ。 「そのイプサムは洸の?」 徹は笑いながら聞いた。 「そうだよ。フクシマモータースの特別仕様なんだ。」 洸は得意気に答えた。 「ならここでバトルしないか?フクシマモータースの車なら充分相手になるはずた。」 徹は洸に初バトルを売った。
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