239人が本棚に入れています
本棚に追加
/134ページ
翌日、朝5:00からオリジナルエアロの製作に取り掛った。
片側50mmずつワイドにし、全長を70mm延ばした。
そしてイプサムの全塗装が始まった。
ボディーカラーはグランプリホワイト。
NSXと同じホワイトだ。
そして塗装し終わり、約束の月曜になった。
「はい。ホントは100万位するプランだけど親友だから半額の50万で仕上げてあげたぜ~」
有太はショップが赤字になりそうな位値引きをしてしまうアホだ。
「ありがとう有太!
こいつならよしおに勝てそうな気がするよ。」
洸はすぐに調子に乗る。
「185psでインプに勝つにはそうとうの腕が必要だがな(笑)」
有太は笑いながら答えた。
洸はその晩、早速よしおと山に出かけた。
「葉山国際カンツリークラブの前の峠っぽい道…」ウチラの間ではゴルフ峠と呼ばれている。
そこには夜中になると走り屋が現れ、コーナーをドリフトで抜けていく光景が見れるらしい。
洸達は走り屋のいない19:00頃に走りに行った。
そこは凄い勾配のコーナーが多くあり、走り屋達を燃えさせている。
何本か走っていると下から赤いFD3Sが登ってきた。
FDは洸達の前で止まり、話し掛けてきた。
「おう、スマイル君♪元気?」スマイル君とは洸のあだ名だ。
洸はいつも笑顔だからその名が着いた。洸はビックリした。
FDのドライバーは中学時代の同級生でサッカー少年だった徹(てつ)だった。
どうも徹はサッカーを挫折し、車の世界に飛込んできたらしい。
徹は富士や筑波の走行会でよく優勝をするような腕の持ち主だ。
「そのイプサムは洸の?」
徹は笑いながら聞いた。
「そうだよ。フクシマモータースの特別仕様なんだ。」
洸は得意気に答えた。
「ならここでバトルしないか?フクシマモータースの車なら充分相手になるはずた。」
徹は洸に初バトルを売った。
最初のコメントを投稿しよう!