プロローグ

3/12
1829人が本棚に入れています
本棚に追加
/464ページ
少年は肩に大きなリュックを背負っている。このリュックの中には食料、衣類など旅に必要なものが入っているのだ。 青色の目を不安そうに伏せた少年が尋ねる。 「師匠、俺達は今どこに向かってるんだ?」 「それは到着してからのお楽しみです」 男が笑顔で答えて、少年の頭を少し乱暴に撫でた。 「教えてくれてもいいだろう」 「だめです」 「けち」 少年が不満げに目を細めた。
/464ページ

最初のコメントを投稿しよう!