第四章 死闘、そして運命の再会

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レナが控えめに小さく手を挙げた。 「はい。こんな時に質問もどうかと思うし今更だけど、フーガ君と知り合いらしいあなたは何者なんですか?」 「私ですか?」 少し首を傾け、ルシャンが笑う。 「私はフーガと固い絆で結ばれた師匠です」 「フーガ君と固い絆で結ばれた師匠か。それはそれで、嫉妬しちゃうな……」 レナがちらりとフーガの顔を見る。 なぜ、男に嫉妬されなければならないのか。フーガは複雑な気持ちになり、少し頭が痛くなった。 「でも、私が本当に知りたいのはあなたがここにいる理由です。それに、なぜ天地の剣を知ってるんですか?」 レナの問いはフーガも知りたいことだった。ここにルシャンがいる理由に加え、天地の剣を知っている理由。とても気になっていた。
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