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「お前を妬む者も多い…どうやって妖精王の友情を得たのだ。この容姿でたぶらかしたのか?」
「お前らと一緒にするなっ」
怒りで腸が煮えくりかえる思いだった。魔法が使えれば、迷わず攻撃していただろう。
自分のみならず、妖精王をも愚弄する物言いが許せなかった。
「どうせ、逃げられないのだから、諦めろ」
「言いなりになってたまるかっ」
しかし、抵抗する術はなく、下着ごと下衣を下ろされ、どうすることも出来なかった。
「嫌だっ、やめろっ」
「お前も楽しめばいいだろう」
耳元で囁かれる言葉に、憎悪しか無い。
体を探るマロウの手や唇が魔物のようで気色悪さに拍車をかける。
「バカなことをっ、あ、うわっ…」
「たっぷり可愛がってやる」
「嫌だぁーっ」
部屋に張られた結界が防音壁となり、カルンの声は誰の耳にも届かなかった。
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