第1話 猫探し

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ソファーに全身を預けながら、ヒヨリはそう言った。 その瞬間。 「うあああ―――っ!」 そんな叫びと共に、ミストの正面の位置に、カウンターをすりぬけて、腕が飛び出した。 「と、こんなことしても、最近のミストさんはちっとも驚いてくれないからなぁ。新しいイベントを強く希望~」 続いてカウンターの下からすりぬけて出てきたのは、アキラの頭だった。 「まったく……。そんな能力を持ってるくせに、やることがそんなことだなんて。宝の持ち腐れという言葉を体現してるわね」 腕組みをしながら、奥からアリスが現れた。
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