平凡少年と電撃少女

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  「べつに驚くことじゃないでしょ? あなたも特異体質なんだから」 「いや、あの……」  なんなんだ、この人……!? ヤバい……! 平穏な俺の日常が崩壊する音が聴こえる気がする……。  手で青白く光る電気を抑え、優月は静かに説明を始める。 「コレが私の能力、『発電能力』(エレクトリック)。 今は軽く放電してるだけだけど、本気なら学園都市の半分くらいは停電させられるかな?」  もの凄く良い笑顔で言われた。 パチパチと瞬いていた電気とか、つい先ほどまで感じていた熱さとか、そういったものが一気に消え去った。  奏多の頭にあったのは、優月への疑問だけ。 「………桜坂さんって……何者?」  奏多の問いかけに、長い黒髪を風にたなびかせる優月は、爽やかな微笑みを見せた。 「――私は、探偵部。 ねぇ、探偵部に入らない?」        ‡  桜華学園の特徴でもある学園都市。 学生や教員はもちろん、一般人も生活するこの街には、学園都市ならではの悩みや問題を抱えた人たちがいる。  そういった人たちの依頼を受け、日夜解決の為に奔走する者たちがいる。 それが――、  
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