Prologue

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生きることに何の価値があるのだろう。 生まれ、やがて死ぬ。 その長そうで短い間に何をすればいいのか、という問題を以前抱えていた。 簡単そうで難しい問題だ。 しかし俺はこう思う。 生きた証をこの世に残すことが大事なんだと。 新海俊輔は初夏の夜空を眺めながら、過去に考えていたことを思い出していた。 場所は家の庭。 キラキラと光る星空と電灯のコラボレーションがとても綺麗だった。 俺は桐谷夏美という名の女と付き合っている。 小学校からの幼なじみだ。 大学は俺がK大学で夏美はM大学に通っている。 もうすぐ付き合い始めて一年が経つ。 夏美は身長160CMで体型は痩せていて、性格は気が強く、ときに我が儘。顔は可愛い顔立ちをしている。まぁ俺の主観だが。 夏美は小学校を卒業し、中学、高校生活を親の仕事の都合上、広島で過ごした。その為か、たまに訛る。しかし俺はそこに惚れた。 高校を卒業し、東京のM大学に入学したと夏美からメールが来た。 そして何度か食事などを繰り返し、交際に発展した。 今では一週間に一、二回、会っている。 順調に付き合っていると俺は思っていた。 しかし二人の回りで不可解な事件が立て続けに起きる。 そして俺は頭を悩ますことになる。 犯人はどこの誰で何のために、これらの犯行を行ったのか?
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