第1章 闇に隠れた死

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バイトが終わった。いつも通りの内容で、つまらなかった。 しかし給料を貰うのだから我慢するしかない。 家に着き、自室のベッドに寝転がる。 携帯をチェックする。ライトがチカチカ光ってる。メールが来ていた。相手は夏美。 (バイトお疲れー。毎日大変だね。私もバイト始めようかなー。いきなりだけど明日会える?) 明日は…大丈夫だ。メールを返信する。 (勿論。場所はいつも通り?) (うん。じゃあ15時にいつものとこね) いつものとことは、JR恵比寿駅の改札を出たところだ。 夏美が言うには、恵比寿駅は二人の大学の中間点らしい。 それに池袋、新宿、渋谷などよりも比較的人が少ないので、すぐ見つかる。だから俺は気に入っている。 携帯を閉じる。その瞬間、睡魔が襲ってきた。 風呂に入ってもう寝るか。 現在の時刻は22時。 俺は寝巻を片手に風呂場へ向かった。
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