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二人きりで酒を飲む時、僕は素直な「キム・ヒチョル」になれた。
アイツの作る飯と、アイツが喋るつたない韓国語は、僕にとって唯一無二の真実だと思う。
嘘偽りがなく、しっかりと真面目なのに、どこかユーモアがある。
だから、何年たっても韓国語が下手なままのハンギョンが好きだった。
僕が汚い言葉を教えて、それを素直に使う馬鹿正直な性格も好きだ。
実直な言葉を耳にしていると僕まで素直になれた気がした。
そんな自分が一番好きで、それがとても大切な事だって気づいていた。
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