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01
最初に声をかけてくれた練習生が、彼を指さし「アイツが憎い」と、口にしていたのを覚えている。
僕相手に陰口をたたいたところで、当時の僕がその理由を聞き出せる訳もなければ、きっぱりと否定する事もない。
会話が出来ない僕は、そもそも何をしに韓国に来ているのか、本来の目的を見失いそうになっていた。
そんな僕をある意味助けてくれたのが、アイラインとカラーコンタクトを常に持ち歩き、練習仲間から反感を買っていた彼だった。
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