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両親に家も買ったし、車もある。
韓国にはないものも、中国には全て揃っていた。
僕はもう家族が幸せであればそれでいい。
これ以上望むものなどなかった。
明日は仕事で韓国に戻らなければならないのに、本当はもっと家族といたい。
このまま一人で残ろうか、と、真剣に考えてしまう僕がこの頃ふと顔を覗かせる。
そうゆう気持ちになるのはまだ早いだろう、と、自分を諌めてみても、
寂しさはマグカップから溢れ出る水の様でこれ以上止まりそうにない。
こうゆう時、無性に「誰か」に腕を引っ張ってもらいたくて、
その度にヒチョルの顔を思い出していた。
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