4人が本棚に入れています
本棚に追加
/89ページ
「……それじゃ」
「はーい、部長さん、また!」
「また後でな!」
そんな声掛けを最後に、我らが部長が教室に帰って間もなく。
「……で、2人で処理したの?」
音を立てることもなく、帰って来た奴がドアを背に疑問を投げ掛ける。
「ゆ、夕先輩!?
さっき教室帰ったんじゃ…?」
「保健室に行って、
休みの許可取ってきただけ。
それより知、どうだったの?」
心底驚いたのか、目を丸くするワン公とは対照的に、夕映は涼しげな表情でオレに答えを求めた。
夕映の奴…ワン公スルーしやがって。
長くなるから
答えるのも面倒なんだがな……
「………」
「……話せば良いんだろ?」
不機嫌に睨んでくる夕映に、オレは勝てなかった。
最初のコメントを投稿しよう!