冷たい海の底

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「冬夜っ!いい子いるかな?」 「うーん、いるんじゃないかな?」 私、飛龍 皐月。 24歳。 去年、飛龍 冬夜と結婚しました!! 飛龍家はお金持ちの家柄。 そこになんの取り柄もない平凡の私が嫁ぐことになった。 私と冬夜は幼い頃から仲が良かった。 中学の時に付き合うことになって、そのまま結婚することになった。 でも、飛龍家は大反対。 それもそのはず。 なんの取り柄もない私が大切な一人息子と結婚するんだもん。 でも、何度も何度も冬夜の両親を説得したけど、母親はなかなか折れなかった。 それで、条件を出されたんだ。 飛龍家には絶対恥になる行動はしないこと。 今までやったことのない、書道、茶道に華道。 ピアノにバイオリン。 その他いろいろ…。 私にはそんなの全く似合わない。 活発な私。 出来るはずがなかった。 でも、私は冬夜といたい一心で頑張った。 冬夜はそんな頑張らなくていいって言ったけど、私は頑張らないと気が済まなかった。 頑張って、頑張って、頑張りすぎて 倒れた。 私はストレスで倒れた。 睡眠薬やいろいろな薬を飲み過ぎて、子供ができない体になった。 ………悲しかった。
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