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冬夜の子供を生むことは私に許されないんだ。
でも、それだけじゃなかった。
飛龍家は私を邪魔者扱いした。
冬夜は一人息子。
冬夜の子供ができなければ、いる意味なんてなかった。
跡取りが必要だから。
「こんな子と結婚なんてするからこんなことになるのよ!」
まわりは罵声を私に浴びせた。
でも、冬夜は私を支えてくれた。
いつも、そばにいてくれた。
それだけでホントにうれしかった。
幸せだった。
冬夜が両親と話し合って養子でもいいと許しがでた。
それで、今に至る。
冬夜のお父さんは寛大な人ではじめから私たちの付き合いには賛成していたし、子供ができない体にしてすまないと謝った。
反対していたのは冬夜の母だった。
今では冬夜の母も折れ、いつの間にか仲良くなった。
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