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「あの!」
「何だ?」
「すおうって僕のことですか?僕、高校生なんです。さっきまで教室にいたのに、急に僕じゃない誰かが頭の中でしゃべり出して…そしたら頭が痛くなって…それで気付いたらここにいて…」
僕は、さっきからずっと疑問だったことを思い切って聞いてみた。
「そうか…。」
だが、僕が知りたい答えは全く返ってこず、男はそう言って黙ってしまった。
「だから!どうして僕がこんなトコにいるのか知りたい…」
そう言い掛けて気付いた。これはもしかしてー
「夢?!」
僕の夢だ。夢に違いない。そうしか考えられない。
きっとあの後倒れて、僕は学校の保健室で寝てるんだ。夢なら覚めなきゃ!それで家に帰らなきゃ。
「残念だが、夢じゃない。現実だ。もっともお前がいた時代ではないが…」
「え?」
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