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レティナ「ディランお兄様ぁー!」
ディラン「ん、レティナ、ちょっと待って下さいね…。」
それから私の肉親は妹のレティナだけとなってしまいました。
村長がまだ幼くして両親を亡くした私達に気を使ってくれて食べ物をよくくれたのでそこは困りませんでしたが、やはりお金は必要です。
ディラン「見て下さいレティナ!ギルドカードです!これで僕もハンターですよ!
やっとお金にもあまり困らなくなりそうですね。村長にもご迷惑かけることはなくなりそうです。」
レティナ「…!」
嬉々としてギルドカードを見せる私でしたが、それに対してレティナはかなり不安そうな顔をしました。
レティナ「…じゃあディランお兄様も私を置いて長い間お出かけしちゃうんですか?」
レティナ「それにお父様みたいに死んでしまったら私…ひとりに…なっちゃいます…。」
俯いて今にも泣きそうなレティナ。
ディラン「大丈夫ですよレティナ。これでも私のハンター試験の成績は父さんを上回るものだったんですよ。そんな簡単には死にません!それに…」
ディラン「簡単なクエストならレティナも連れて行ってあげられます。」
その瞬間レティナの顔がパーッと明るくなりました。
レティナ「本当!?私ひとりでお留守番してなくてもいいんですか!?」
ディラン「ええ、でも簡単なクエストだけですからね?」
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