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眞生が奏哉に会ったのは、1年前のことだった。 姉の美生が彼氏ができたとつれてきたとき初めて会ったのだった。 美生は短いサイクルで彼氏を変えていたので、自分にとっては (また?) とあまり関心がなかったのだが、一目見た瞬間に心を奪われていた。 今まで自分の出会ったことのない大人な男性。 独特の雰囲気と甘い顔立ちが尚更引き立てていたのかもしれない。 タバコを吸うしぐさも奏哉がすると、ひどく卑猥に見えて今でも恥ずかしい程だ。
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