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いつものように、授業終了のチャイムが夕日に染まる校舎に響く。
僕はゆっくりとたちあがり帰り支度をする。
毎日が意味のあるようなないような単調で退屈な日々。
でも僕にはそれがきっとちょうどいい。
鞄を手に教室を出る。
廊下は、部活に急ぐ人や、寄り道する場所を楽しそうに決めている数人のグループで賑やかだ。
階段を降りようとしたとき
「陽一、帰るのか」
クラスメイトに声をかけられる。
「うん」
「相変わらず、はえ~な。んじゃまた明日な」
「ばいばい」
そして僕、貝塚陽一は、いつものように帰路についた。
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