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そして、無事に二年生になり、暫くたった頃に慎吾が言いだした。
「なぁ、ダサ男探ししねーか?」
「ぷっ今更かよ?つか、ダサ男懐かしい……まだ、ダサいまんまかな?」
「当たり前だろ!俺達のダサ男だ!死ぬまでダサいはず……あ…。」
「…ん?どうした?」
「おい…あれ…まさかダサ男じゃ…」
そんな事を言う慎吾の目線を追ってみれば…
「あ……間違えねぇ…間違えねぇけど……すっげぇ綺麗じゃね?」
俺達の前に、突如現れたダサ男は、到底男とは思えない程綺麗だった…
透き通るような白くて細い腕を舐めたくなるような……綺麗な黒髪の匂いを嗅いでみたくなるような…
一瞬でそんな事を思う位、美しくなっていた。
「……俺達のダサ男が…」
「馬鹿!慎吾!ダサ男とか失礼だぞ!」
「え?え?いきなりどうした?………っ!!まさか…お前…。」
「あぁ…そのまさか…
どストライクだ!!」
その日から俺の……ダサ男…もとい、梓さんを探す日々が始まった
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