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彼は何時ものように炭酸水とお惣菜の唐揚げを持ってレジに持ってきた。 「お願いします。」 「ありがとうございます!」 俺は、丁寧にスキャンした。 「あと、36番を二つ。」 「かしこまりました。」 俺は、彼が同い年で未成年だと言う事を知りながら、ささっと持ってきてスキャンした。 「4点で980円になります。」 「はい。」 彼はそう言って、財布を漁り出した。 くーっ! そんな仕草さえ素敵すぎる! 彼は、980円丁度を渡してくれた。 「では、丁度のお預かりになります。」 レジから出て来たレシートは、彼が使わない事を知っているので放置。 「…あの…。」 「はい?」 うおっ! 話しかけてくれた!! てか、びっくりして声裏返っちゃった! 「コレ、本当ですか?」 「え?」 彼は、レジの横に置いてあるポップを指さして言った。 俺も見る為、身を乗り出してポップを覗き込む。 ☆ポイントカード入会キャンペーン中☆ 期間内にご入会された方に、スペシャルショートケーキを無料でプレゼント中です。 「あ、はい!よかったらいかがですか?」 ポップを疑うなんて…なんて可愛い事しちゃってくれるんだ! …天然か? 「ふむぅ…あの、森山さん…コレ欲しいです、いれてください!」 っ!! 入れてください… いれてください… 挿れてください… うはっ! おっとっと… 俺の頭の中で、変な風に変換されてしまった。 いかんいかん。 ドキドキ ドキドキ 「あのぅ…ダメですか?」 「も、もちろん!是非!」 やべぇ…興奮してまた声裏返っちゃった…! あのぅ…ダメですか?って… いれてください→挿れてくださいの変換の後のその発言は、俺におねだりしてくれてるみたいで……心臓がはち切れそうにバクバクしてる。 つか、一瞬の内にそこまで妄想した自分を素直にキモいと思った。
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