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俺はその後、バイトをちゃっちゃと終えて、自転車に跨がり、蒸し暑い夜道を家に向けて急ぎめにこいで帰った。 家について、母さんの作った晩飯を食ったあと、ベッドに身を投げた。 梓 意味なく紙に書いて見る。 うん、素晴らしい字だ… 森山 梓 そして、俺の苗字とくっつけてみる… す、素晴らしい! とてつもなくしっくりくる! 次の瞬間、梓さんとの新婚生活が一瞬で妄想された。 「あぁーっ!!」 俺は、いても立ってもいられなくなり、ベッドの上で抱きまくらを抱えて悶絶した。 もぅ、この妄想が現実になったら幸せ過ぎて死ねそうだ… ならないかなぁ…。 ならないよなぁ…。 でも、まぁ… 妄想してるだけで幸せだからいっか! 俺は、ルンルンしながら梓さんとの出会い?を思い返した
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