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「侑士ぃ…本当に泊まりに行ったら続きしてくれる?」
瑛は涙で潤んだ瞳を侑士に向ける
「ああ、ホンマにしたるわ」
瑛を支えたまま答える
「じゃあ…いく!」
瑛は侑士の答えを聞きすぐさま即答する
「ほな決まりやな?一旦、瑛の家に行って用意したら俺の家行こか」
そう言うと瑛をお姫様抱っこする
「うん…えっ…ええ~…今から??」
瑛は驚いて侑士の顔を覗き込む
「せや、今からやで?当たり前やん」
ごく自然に答えるとドアに向かって歩き出す
「ちょっ…待って…侑士…授業は?」
確かこの後も一時間だけ授業があったはずだと思い聞いてみる
「授業?なに言うとるん?今日はもぅ終わったやん!」
そう今日は金曜日で授業は二時間しか無い日なのだ
「あっ…そうだった…じゃあ教室にいって鞄とって来なきゃ!!」
瑛が言うと侑士はいつの間にか手に鞄を2つ持っていた
「大丈夫や、さっき職員室に行くときに持ってきといたんや」
侑士はこうなるのをあらかじめ予想して二人分の鞄を持ってきていたのだ
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