雨宿り

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あぁ…息がつまりそう 「う、うん。いいよ」 「そんじゃ、お邪魔しま~す」 パシャ…パシャ… 会話がない…沈黙が張り詰める 歩く度に、君に触れる右手…震えてる 彼がいきなり私の肩に手を回してきた 「キャ…な、なに?」 「いや、俺濡れちゃうじゃん」 トクン、トクン、トクン さっきから、胸が高まっている。どうしよう!聞こえちゃってるかな!聞こえて…ないよね…? はんぶんこの傘の中… 想い人が、隣にいてくれて… 一緒の傘の中に入っている 手を伸ばせば届く距離に君はいる どうしよう…どうしよう! 「あの…あのね!」 「ん?なぁに?」 どうしよう…何も考えてないのに話しかけちゃった! 「どうしたんだよ?」 「私…私ね?ずっと前から…君の事が好きなの!」 言った…言っちゃった…あとは返事を待つだけ…緊張する! 私の想い…届いて! 「俺でよければ…付き合ってやるよ」 「……………本当に?」 「あぁ……ってちょっと待て!なんで泣きそうなんだよ!」 「なんでもない…なんでもないの…」 お願い神様…時間を止めて…泣いちゃいそう…でも嬉しい… もう…嬉しさで…死んじゃう!
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